滞在2日目


滞在二日目、泊めてくれた友人夫妻が「散歩がてら、あさごはん食べよう。」とルヴァンへ連れ出してくれる。歩いて10分ほどで富ヶ谷だなんて、羨ましい。扉を開けると、スタッフ皆で賄い中。「奥どうぞー。」語りかけるスタッフの何気ない気配りは、友人がこの店の馴染みだからだろう。友だちがするように自然だ。笑顔が、スープがパンが沁みる。




国立新美術館で開催中の安藤忠雄展 – 挑戦 – を観に。会場は人でごった返し、開館から10周年を迎えた記念展示は模型と写真の美しさ、安藤さん直筆のデッサンと設計図も相まってかなりのボリューム。1ミリも進まないほどの大混雑だ。展での圧巻は、やはり「光の教会」展示。原寸大そのままの建築だから、迫力と静謐な美しい佇まいにしばし圧倒。また直島をドーム状に再現し、その中で上映するフィルムも、見ごたえ充分だった。10年ほど前に訪れた地中美術館。そのときはタレルのスケール感と展示方法も含めたモネばかりに目がいっていた。しかし、直島と地続きのように姿を隠す地中美術館の、ただただ光だけは感じていた。

展の中での安藤さんの言葉をひとつ。
Section 6 –
植物も建築も、放っておいたらダメになってしまうところは一緒です。いつも気にかけて水をやったり、メンテナンスをしたり、大切に見守っていかなければ育たない。建築とは、それを生み出す私たち作り手の”挑戦”であると同時に、それを使い、育てていく皆さんの”挑戦”でもあるのです。
私の中で「建築をつくること」と「森をつくること」は、場所に働きかけ、新しい価値をもたらすという点において、同義の仕事です。これまで継続して行ってきた≪ひょうごグリーンネットワーク≫、≪瀬戸内オリーブ基金≫、≪桜の会・平成の通り抜け≫、≪海の森≫といった植樹活動は、いずれも一般に寄付を募り、それを原資として少しずつ木を植えて、森に育てていくプロジェクトでした。つまり市民一人一人の参加を前提としています。私にとってはこの事が何よりも重要です。
私たち建物のつくり手に出来ることには限界があります。最後に頼りになるのは、そこに生きる人々の意識、感性でしかありません。皆が日常の生活風景の問題を我がこととして捉え、その思いを少しでも行動に移すならば、それは何よりも創造的で可能性に満ちた挑戦となるでしょう。こうして既成の概念にとらわれずに、自由に枠組みを乗り越えて考えていくことが、これからの時代に必要なヴィジョンなのだと私は考えています。




ミッドタウンに来たのだから、実物の安藤建築も味わおうと「21_21 DESIGN SIGHT」に足伸ばす。目に入った「FIN/100」のポスターは、ちょうど彼の手がけたギャラリー3で開催中のものだった。お店のスタッフと話すと話題はJohanna Gullichsenに。「ちょうど三日前がトークショウで、今日も午前中はいらしてたんですよ、ヨハンナさん。ローズウィンドウを一緒に作るワークショップでした。夕方5時からは、ルチア祭のイベントでご本人またいらっしゃいますよ。金子さん?きっとご一緒なさるかと。よろしければ、ぜひ。」窓を照らす飾りは、ヨハンナ自作のものだったとは。今は3時半、夕方か。それは行くしかない。





ルチア祭とは、北欧諸国で12月13日に行われるキリスト教の聖ルチア(ラテン語で光を意味する)を祝う行事。歌としても有名な「サンタールチーイアー」のあれだ。そして、きょうはその12月13日。頭に光のキャンドルを載せた女の子が祝祭の唄を歌いながらジンジャークッキーを手渡す。

出迎えたのは、Johanna Gullichsenを取り扱う代理店の金子さん。音楽にも精通する、わたしが尊敬するオーナー兼バイヤーだ。爆笑している。「良く来たね、田中さん!どうしたのー?そうか、仕事か。わたしね、昨日新潟行ってたんだよ。エフたちに逢いに。ちょうど話してたのPICK-UPのこと、田中さんたちのこと!五十嵐星野コンビとさぁ。びっくりしたよ。」安藤忠雄展のついでに偶然21_21 DESIGN SIGHTに寄ったこと、夜ヨハンナが居ることを聞いてまた再び戻り来た事を告げると、「私も行ったよ、安藤忠雄展!無茶苦茶良かったよね。あのスケール感ったら。本もそりゃ買うよ。きょうヨハンナと遭うのはご縁だ、さぁさぁ入って。」

すぐさま、金子さんがヨハンナを紹介くださる。彼女は非常にフレンドリーで、チャーミングだ。福島の店で自分の手掛けたものを販売していることを、とても喜んでくれた。持ち合わせた『F-pins』を福島土産として手渡すと、「これは良いわね、チャリティーと同じかしら。ありがとう、早速着けるわ。」と。笑みも豊かに話してくれた。

一杯話したい事があるけれど、感激で文字通り頭真っ白。「あなたのバッグを福島のお客さんたちは、大事に喜んで使っています」と伝えるのが精いっぱい。つたないけれど、きっと伝わったはずだ。



この二日間の東京滞在は、まさに「光」との邂逅。TUAREGジュエリーを手掛ける遊牧民族の道標は、スターナビゲーション。星と太陽。16年ぶりに再会したポスターは、アンデルセン夫妻の手にによるものだった。ルチア祭ではヨハンナとはじめて出逢い、金子さんとも話せた。そして、安藤忠雄展。「産んだら、育てる」その意識は、私たちが取り組む『フクハナ』や『TUPIバードハウスプロジェクト』と同じ根がある。緑を植え、暮らす人が手入れする街。鳥が営巣し、その巣立ちを見送る街。暮らす人がつくる街。この二日間、渋谷、原宿、千駄ヶ谷に六本木、下北沢と数多くの街を歩いた。感銘を受けたのは、どこも暮らす人が真摯である点。ひとつひとつの品が活き活きと売り場を潤わせ、働く人の顔に瑞々しい輝きがある。手を尽くして、暮らしている。そのことを、その地域に暮らす人々と一緒にしている場所が光放つのだ。この街にも、その光はうまれている。日日はただ光のその中に。

saKae

STUDEBAKER METALS – Cuff





STUDEBAKER METALS
Workshop Cuff (Flat)/ Studebaker Cuff (Twisted)

made in PITTSBURGH U.S.A
material : Brass – Polished
size : M
price : 9500yen + tax

material : Silver – Polished
size : M
price : 17000yen + tax

本日ご紹介するのは、ペンシルバニアのピッツバーグにて昔ながらの手法でハンドメイドされるジュエリー、『STUDEBAKER METALS(スチュードベイカー)』からWorkshop Cuff & Studebaker Cuffを。18世紀から21世紀にまたがり使い込まれた道具たち。それらを駆使して創られるブレスレットは、叩き込まれることでしっかりと重量を持ち、かつ美しいシェイプを生み出します。磨き上げられた金色に輝くBrass(真鍮)は、使い込み空気に触れることでやがて鈍い光を放つように。店頭でもお馴染みのSIlverは、アクセサリーに馴染みが薄い方でもシンプルにつけられるものとなっています。装いを邪魔せず、静かな光を放つSTUDEBAKER METALSのジュエリーをぜひ店頭でご覧ください。

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通信販売も承ります。
詳しくはお電話かmailにてご連絡ください。

PICK-UP : 024-531-6355
mail : pick82@opal.dti.ne.jp

滞在初日




早朝からの雪景色に、気持ち上がりつつダッシュで乗車。宇都宮を過ぎたあたりから、さっきまでの景色が嘘のような快晴だ。富士もその頂きまでをそっくりと魅せる。目的は期待寄せる北アフリカのジュエリー「TUAREG(トゥアレグ)」。自らをケル・タマシェク(Kel Tamasheq)」(タマシェク語を話す人々)と呼ぶ遊牧民が手掛けるもの。それは、ナバホやホピなど南アメリカのとも趣が異なる、銀の純度と細かく掘り出された紋様に独自の文化を持つジュエリーだ。かつてエルメスとも一緒に仕事をしていたそう。わたしたちの店頭に並ぶのは2018春の予定、到着が愉しみなものの一つだ。そして、店頭でも好評「ANDERSEN ANDERSEN」の展示会につづく。こちらは打って変わって秋冬のコレクション。デンマークのアンデルセン夫妻により立ち上げられた、次世代に繋ぐべきセイラーセーター。ゲージ数を変えたあたらしい展開と、北欧ならではの抑制が効くトーンのカラーリングは、ぜひ手に入れて長く着込んで欲しい一品だ。あらかたの試着とチェックを終え、会場を後にしようとすると、プレスが私に声をかけた。彼は以前、うちの営業担当で、よく行くお店などをざっくばらんに話すスタッフ。土産にと手渡されたカードには、見覚えがあった。16年前に訪れたデンマーク工芸博物館で見たポスターと同じものだ。旅の日程で訪れたものの、奇しくもその日は休館日。玄関しか入れなかったものだから、隣に誇らしく掲げてある美しいグラフィックが恨めしかった。それだ、良く覚えている。アンデルセン夫妻、ご主人はグラフィックデザイナー。まさか、あのポスターとここで再会するとは。重なるご縁に、驚く東京滞在初日。

 

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Barbour – HOODED POLAR QUILT SL




本日ご紹介するのは、英国王室御用達「Barbour(バブアー)」よりHOODED POLAR QUILTING SLを。これまで扱っていたレギュラータイプよりもグッと細身に仕上げたSLタイプ、スーツの着丈もばっちり隠れる長さです。仕事着にも普段にも併用できる、「使えるアウター」です。ぜひ、店頭にてご覧ください。皆さまのご来店をお待ちしております。

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Le Tricotueur – Traditional Guernsey Sweater




Le Tricoteur
Traditional Guernsey Sweater

made in The British Channel Island of Guernsey
material : Pure Wool
color : Natural / Black
size : 38 , 40
price : 19800yen + tax

本日ご紹介するのは、店頭でも好評のLe Tricoteurのガンジーセーターよりボーダーを。以前「ボーダーは境界線、柄を指すものでない」という話をしました。ちょっと調べてみようかと、ググります。(調べた事にならないか!)

「縞(しま)」の語源は日本では「島」の文字が転化したもの。16世紀中頃の南蛮貿易を通じて、東南アジアの島々から舶来した布を当時「島もの」と呼んでいた。この「島もの」に線条文がきわめて多かったため、いつしかこの模様を「島」、のちには「縞」と呼ぶようになったといわれている。( -コトバンクより抜粋- )

みたいです。海外では、ボーダーに対して日本とはまた違った捉え方があるようですし、『悪魔の布-縞模様の歴史-』という本を注文。よく読んでみます。横道に逸れましたが、服のそもそもを知る愉しみも深いですね。漁師の相棒となる一枚、雨風を防ぎガッチリと編み込まれたLe Tricoteurのセーターをぜひお手に取ってご覧ください。皆さまのご来店をお待ちしております。

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macalastair – KENNY




macalastair
KENNY

made in SCOTLAND
material : NATURALLY BRITISH WOOL 100%
color : Brown
size : 38
price : 27000yen + tax

本日ご紹介するのは、世界有数のニット産地でもあるスコットランドからmacalastair(マカラスター)の『KENNY』を。ひとくちにニットと言っても、その仕上がりは産地や用途によってさまざまな顔を見せます。厳しい寒さと雨風から身を守る漁師が着るのもあれば、軽さと動きやすさを重視した量感たっぷりのニットもあります。親子三代に渡りグラスゴーにて操業するmacalastairのニットは、暖かさをそのまま包みようなビッグシルエットで着たいもの。

– macalastair とは –
一枚一枚、熟練した職人の手で編み機を動かす伝統的なハンド・フレーム(手横編み機)により生み出されるmacalastairのニット。現代では希少なこの製法。パーツごとに編み目の詰まり方や、テンションを変えることができるため、自動編み機では表現できない風合豊かで着心地の良い製品を作り出すことができます。ニッターによって仕上がりやサイズ感も異なりますが、ハンドメイドならではの温もりが感じられます。  (ブランドリリースより抜粋)

ぜひ、店頭にてmacalastairのクルーネックをお手に取ってご覧ください。皆さまのご来店をお待ちしております。

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12月



店内ディスプレイと音楽を、12月仕様に模様替え。25年前から年に一度の活躍をみせるL.L Beanのクリスマスラグも、いよいよその出番を迎えました。何はなくとも気忙しい12月、心休まる時間はこんなときこそ大事で必須。珈琲を淹れたり、趣味に没頭したり、ひたすら寝たり。私の場合「客になること」は結構重要。店に立ってるのが週6日ですから、時に身が錆びてしまう。(きっと、皆さんもでしょう!)休みの日に出掛けて行って、自分にとって新鮮なものに出逢えたらそれはラッキー。でも選ぶことが身に染みてしまって、どうしたって採点表片手に店に入ってしまう癖が抜けません。そんなときは、自分を愉しませるためだけに買い物をしよう!と自重しています。ものを選ぶとき、目当てのものを一本釣りすることも合理的で無駄がないのですが、私が好きなのは予期せぬ出逢い。ん?んんん!っていうのがやめられない。お店で逢いましょう、自分へのご褒美はもちろん、贈り物のご相談にもぜひいらしてください。佳き出逢いを揃えて、皆さまのご来店をお待ちしております。

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MWC – 腕時計 / オーナメント





MWC
腕時計W-113QTZ

made in Germany
material : スチール合金/強化プラスチック/MIYOTA製クオーツ
color : Black , OLIVE / 3気圧(生活防水)
size : ケース径33mm , ベルト18mm US Type
price : 9000yen  + tax

本日ご紹介するのは、MWCより腕時計を。ミリタリーウォッチカンパニーの略で、創業は1974年。現役の時計供給メイカーにして、過去の名機をスイスやドイツ製にて生産しています。33mmと小ぶりなフェイスで、男女兼用が出来るスタイリッシュさが売り。もともとは使い捨てであった軍用時計をクオーツ式にて組み上げ、電池交換出来るモデルも世に送り出しています。

ぜひ店頭にてMWCの腕時計をお試しください。皆さまのご来店をお待ちしております。通信販売も承ります。
詳しくはお電話かmailにてご連絡ください。

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店の前を通るたび楽しく立ち話させて頂くご婦人から、毎年贈られるドイツのクリスマス飾り。数えることひとつふたつと、合計5つほどにもなりました。なんともありがたいことです。収穫した藁を水につけ、布の上から軽くアイロンがけ。手間をかけ真っすぐにした藁を、金の紐で思い描く形に結んでいくそうです。平らな物、風を受けて揺らぐ立体、割かずに仕上げた今回頂戴したものなど、どれも手を尽くしたものばかり。PICK店頭のウィンドウに飾っています。通勤通学やお買い物途中に、ぜひお立ち寄りください。麦から育てて、作るオーナメントはすべて旦那さまによる手作りだそう。以前は部材を分けて頂いて、ヒンメリつくりをしたこともありました。買い物に加えて、目を愉しませるウィンドウをお愉しみください。

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ZDA – Marathon / 「種とその器」最終日




ZDA
Marathon

made in Slovakia
material : Real Leaher / Suede / Rubber
color : NAVY×BLACK
size : 41 , 42
price : 19800yen + tax

「復刻」の響きを聞けば、ぐっと心動かされるのが服好きの性。とは言うものの、その仕上がりにそれぞれ良し悪しはつきもの。大いに期待するも、実物を見てがっかりだなんてこともしばしば。本日ご紹介するスロヴァキア生まれのZDAは、1960年代当時の木型が発見されたことに端を発し、美しいシルエットが復活したもの。肝心の履き心地は軍用のトレーニングシューズだけあって、地を一歩一歩踏みしめる感覚がしっかりと味わえます。着こなしを引き締める黒のスニーカー、時代を生き抜く名品となる一足です。ぜひ、店頭にてお手に取ってご覧ください。皆さまのご来店をお待ちしております。

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mail : pick82@opal.dti.ne.jp


3日間開催されたRIVER BEACH COFFEE×浦上陽介「種とその器」、無事その全工程を終了しました。東北ではほぼ飲む機会のないライトローストをサーブした珈琲に、数百年のあいだ地中に眠っていた神代欅(けやき)で制作したソーサーなど、つくり手との話が深まる展期間でした。ご来場頂きました皆さま、ありがとうございました。

SANDERS – Brit Chukka / 「種とその器」2日目




SANDERS
Brit Chukka

made in England
material : Suede
color : Snuff Brown Suede
size : 7H , 8 , 8H
price :

本日ご紹介するのは、SANDERSより『Brit Chukka』を。その名の通り、STEVE McQEENが愛したチャッカブーツは
映画「ブリット」から命名。RESOLUTEよろしく短めの履き丈であわせたい一足です。ぜひ、店頭にてご覧ください。

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「種とその器」
RIVER BEACH COFFEE×浦上陽介
2017.12/1.FRI-12/3.SUN
11:00-18:00
PICK-UP 2F

銀箔/菓子皿
皆さま、ぜひに。

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