カテゴリー : 2015年 11月1日

舞台

「旬であれば、味は頂点で、物は店頭に出盛り、値も安く、と、三拍子揃います。たくさんある中から、よいものをえらぶことはやさしいことです。しかし、よいものと一口にいっても、なかなかむつかしいのですが、大根ならまず大根の姿を見ます。」(『料理のお手本・辻嘉一 著 中公文庫』より)

新潟の北書店で購入した本に、服屋としても、まったくもって同感と思える一文がありました。「八百屋のようにある服屋」というのが、常日頃 私がお店に立って思うこと。鮮度の良い服を、旬のときに見て頂く。あれやこれやと市場に並んだ品物から、来店された方にビタリっとはまるものを、提案したいと考えています。

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江戸中期の浮世絵師
鈴木春信の「清水舞台より飛ぶ女」

『値も安く』という点。働き出した頃は、一体どう着れば良いのやら?と思う服がいくつかありました。それは、BarbourやSMEDLEYしかり、Trickersしかり。お店で扱う服はどれを見ても、清水の舞台から飛び降りんばかりの情景。いまになってようやく、長く付き合っていける服がわかってきました。元をとる、というよりは、着るその瞬間を愉しむこと、これに尽きるでしょう。ふと肌に触れたとき、ああやっぱり良いなと思えること。

もともと、清水の舞台から飛び降りるとは、どんな云われがあったのでしょうか。日本経済新聞によれば、「観音様に命を預けて飛び降りれば、命は助かり願いがかなうという民間信仰からです」の記事。清水寺の学芸員坂井さんのお話が、しっくりときます。(http://www.nikkei.com/article/DGXNASIH1300D_U3A111C1AA1P00/)

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JOHN SMEDLEY
ASHMOUNT

made in England
material : 30G Merrino Wool
color : SILVER , CHARCOAL , MIDNIGHT
size : S , M
price : 31000yen + tax

観音様には及びも付きませんが、ドーンと飛び降りてみてください。われわれスタッフが、皆さまの願掛けが叶うお手伝いをさせて頂きます。「みずみずしい大根」も揃えてあります。11月3日(火)は、PICK-UP & BarnSともに営業致します。皆さまのご来店をお待ちしております。

11月4日(水)は振り替え休日とさせて頂きます。

saKae