展示会

2017年AWの展示会は折り返し地点を過ぎ、終盤を迎えました。先日は出張を二日に分け、合計13件のアポイントを廻ってきたところ。服の展示会は、ひとブランドにつき年3、4回。それぞれの店頭に商品が並ぶ、約半年前に開催されます。お店の中にも競合するブランドはあり、タイミング良くそのブランド同士が同じ日程で展示会を開くことがごく稀にあります。ちなみに、数あるブランドがどのタイミングで展示会をするかは、2週間ほど前でないと分かりません。そのため各ブランドで商品がバッティングしないよう、買い付ける方は気を配ることとなります。

「ヨーイ・ドン!」で一斉に展示会があっても見切れないし、「あー、こっちのアイテムを発注すれば良かった!」なんてことも、たまにあります。何を仕入れても、皆さんに愉しんで頂くのが店の大前提なのですが。出張初日、8件目となる最後の展示会で伺ったのは青山。店に働き始めの頃、憧れだった店のオリジナルを作っていたり、企業デザイナーとして作っていた商品の説明をご本人と知らずに聞いていたことでご縁のある「COMOLI」の展示会。

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何かと親近感の湧くデザイナー小森さん。服を見る前に、聞きたい事を尋ねました。

-田中 以下T) 今年の春は、自分の目につくものが黒とネイビーを混ぜたのが多い気がします。服作りをするときに、「次はこの色だ。」と何を参考にしますか?

-小森さん 以下C)んー、去年への反発や自分がこれまで見て来たものの流れから感じて作ることは多いかも。簡単に言うと今季では、捨てきれないネイビーと黒っていうとこかな。ほら、田中さん同い歳だから見て来たものの大枠が近いでしょ。ひょっとしたら、歳の近い人はより親近感を覚えるかもしれませんね。

-T)普段、お店に立ってお客さんと話したり、雑誌をめくって必ず話題になるCOMOLIの服。あんまりちやほやされ過ぎて、苦しくなってきたりしません?

-C)うーん、まぁ。でも自分は純粋に物を作ることだけしか出来ないから。宮下さん(The soloist.)や盾さん(UNDERCOVER)みたいに、けっして音楽や文化に対して造詣が深いわけでもないし、ああいったもの作りは出来ないですよ。いま流行りだと言われたりもしますけれど、自分で着たいというその気持ちをどこまで持てるか、それに尽きると思うんです。ニューバランスは、何周まわっても履く。ちやほやされた後、そっぽ向かれたときにブレていない。”あなたはこれですよね”っていうものがなくなったら、もはや僕のもの作りではありませんから。

-T)デザイナーになったきっかけって何ですか?

-C)学校出て、セレクトショップで働きたかったんですが、周りで服作りの学校に行くのがいましてね。そこで、僕も行こうと。どの科にしようかなと思っていたら、そいつはデザインに行くと。じゃ、僕も。っていう具合ですよ。結構、自分で言ってもあれですけど、流されてますよね。あと、もの作りをする人で邪魔なものをどんどん周りから排除して、作る環境も変えて山に籠っちゃうような方もいますよね。それ、僕は出来ないんです。こっち(東京)で生まれ育ったから、この環境でないとやっていけない。生地屋さんや部材屋さんなど、皆さんが居るからやっていける。地元である東京のいろんなものにまみれていないと、ものが作れないんです。けれど、興味のないことは全然聞こえない。なんかシャットアウトされちゃう。そしてまた、ほどほどにミーハーなんですよ。だから、みんなが良いと言うと嫌になるみたいなとこもあって。だから、今季は重さのあるコート辞めました。

これで30分。展示会に並ぶ商品を見る前だって、聞きたい事が尽きません。こうして半年前に、スタッフ皆で選ばせてもらった服が、いま店頭を賑わしています。ぜひ、お店で、PICK & BarnSで逢いましょう。気になる方には、来季の画像を一緒に見ながらお話をさせて頂くことも出来ます。尽きない話は、店頭で。皆さまのご来店をお待ちしております。

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