COMOLI

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COMOLI 2017A/Wのデリバリーがはじまった。「気持ちよいかどうか、居心地よくいられるか否かは、結局物質として手に触れるもので出すしかない。」そう語るのはデザイナー小森さん。シンプルかつ純粋にものづくりをする姿勢が、その言葉から滲み出る。

以前EGディレクター鈴木大器さんも、「生地を見てから、ものづくりを考えるかな。シャツがまず頭にあるのではない、生地が先立つ。」と話していた。両者のそのものに向き合う姿勢は、彫刻家のそれと似ている。‐この物質は、どのようになることを望んでいるか。‐

「企業デザイナーでものづくりをしている頃から、いつか使いたいなと思う生地がありました。触れるたびに『やっぱりこれだ。』が募って、今回自分のブランドでJKTに仕上げました。」生地は、イタリアのリカルド・ブルーネ氏が手掛けたもの。ヨーロッパでは生地デザイナーの地位が確立されており、作り出される素材にはしっかりとその個性が出るという。「手で触れて良いなと思って、リカルドのものだったことはこれまでに何度もありました。世に生み出す作業=物質としての価値(プライス)だと思うんです。」

膨らみがあり、着込むことでより立体的な凹凸を生じるウールリネンチェック。存在感を増しながら、着るその人に馴染んでいく一着だ。物質としてこの世に生み出されたからには、袖を通さないわけにはいかない。言い訳しつつ、自分のラインナップに一枚加えた。

saKae