工房おりをり with Denim Ninja




「じゃあさ、昨日茹でたとうもろこしあるから、撮り合いしてみる?(美)」
「条件は、ひとり一枚。(S)。」
「加工もありね、オッケイ。(私)」
所用時間3分。せーので見せ合ったのが、この三枚。一枚目は、わたし。

「過剰じゃないの?うちこんなに恰好良くないよ!三割増しね。(美)」

続く二枚目は美佐子さん。
「ありのままよ。うちは、これなの。織り機と一緒に撮りたかったから。(美)」

三枚目はDenim NinjaことShunjiの一枚。
「田中さん撮り終えてのこの顔!笑 そこからの先生の構えね。俺はいつもツイストして物事見る癖あるからさ。うん、全体を見てるという言い方もある。(S)」










「工房おりをり、知ってます?一度コンタクト取りたいんだけど、どこに行けば良いかな。田中さん連絡取れますか?」アムステルダムより帰国中の大橋くん/Shunji a.k.a Denim Ninja(高校時代、よく店に来てた。)からの相談。工房代表の美佐子さんに電話すると、明日なら中野にいるよ。来る?いいわよ、11時ね。と話はまとまり彼に伝える。「で、田中さんは明日何してるの?休み、じゃ一緒行こうよ。」翌日、朝から電車に揺られ飯坂へ。彼の帰国目的は、地元福島でものづくりをする方とつながること。昨日は川俣のメリヤスへ行ったという。電車のなか資料を広げた彼の話を聞く。気付けば、花水坂。停車駅だ。いそいそと電車を降り、目的地へ。15分ほど歩き、あとどれくらいかとGoogle Mapを見れば5km。気温は30℃予報。嘘でしょ?互いに苦笑い。すると、目の前に車が停まる。「あなたたち、中野へいらっしゃるの?乗ってかれる?」電車内で向かいに座っていた女性だった。「目の前で資料広げてらしたでしょう。そのつもりはないけれど、話を聞けばどう考えても私の行き先と同じなのですもの。さぁお乗りになって。」隣の運転席で、美佐子さんが笑ってる。花水坂駅で女性と待ち合わせていた美佐子さん、駅に向かう途中、我々の姿を認めたがいまは迎えに行くのが先決。男二人だし、帰る道すがら拾ってくかと思ったそう。この道のりを歩こうってんだから、そのバカさ加減に車中4人で笑った。真綿を撚り、糸にする。経糸を織機に仕掛ける、シャトルを走らせる。電車でご一緒した女性は、この工房で機織りを習う方だった。途中、ハワイからの来客と昼食をともにしたり、「FUKUSHIMA BON DANCE」を踊ったり。手持無沙汰な我々に美佐子さん、「ちょっと、手が空いてるの?なら、藍を植えて!」なんと豊かな響きか。藍は愛だし、逢いだねと、またしても笑う。日は暮れ、青白く光る月の美しさよ。ものづくりの根を絶やさず地域に残す美佐子さんがいる、外国の地でMade in FUKUSHIMAを世に広めようとするDenim Ninjaがいる。照らす光同様に、その先行きは明るい。私は無謀にも台所を借り、昼食を作りに行ったのだが、こっちの道には明かりが必要なようだ。

saKae