フクハナ & TUPI news / 36th Anniversarry

「花は市民の手で」をスローガンに、毎週日曜あさ8時30分から通りを緑で潤すフクハナ/fukuhana。『F-pins』生みの親イラストレーター藤本さんが来福されたとき、描いてくれた二枚のカードがあります。平和の象徴ハトの足元には、色の異なる2色の地面。一方は、原発事故により汚染された土地でした。しかし、鳥はそのくちばしにあたらしい芽をくわえています。その芽は、この街に暮らす人の心と行動。PICK & BarnS代表の高橋は、このカードを見て思いました。緑が通りを覆い、その上の木々に鳥が舞い降りるような街にしたいと。鳥が安心して営巣出来る、街の通りを作るのだと。それから高橋手作りのバードハウスがひとつ、またひとつ設置されていきました。賛同した藁谷は、懇意にするデザイナーや木工作家、フォトグラファーに声をかけ、ひとつずつバードハウスがこの街に集ってきました。そして、多くの作り手たちの協力により、福島バードハウスプロジェクト『TUPI(ツピ)』が誕生するのです。


月曜、店の営業を終えようとBarnSからPICKへ戻る途中、高校生二人が道の真ん中でかがんでいます。足元にはシジュウカラのヒナ。鳴きもせず、じっとその場を動きません。高校生の女の子は「人間の手が触れたら、ひょっとしたら近くで見守る親鳥が育児放棄するかも。」と思い見守っていたそう。(実際には、手で触れただけで育児放棄する可能性は低いのだとか。ただ野生動物のため、人の手が触れることでショック死してしまうこともあるといいます。)なんと優しい!高校生たちと替わり、5分ばかりどうしたものかと思案していたら、また一人目の前にしゃがみ込むサラリーマン。


おもむろにひょいっとヒナを手に乗せ、こちらへ向かってくるではないですか。通りの木々にバードハウスを設置し、シジュウカラの営巣を皆で見守ってることを伝え、すぐそばのバードハウスに戻してもらいました。あとは自然の摂理、親鳥がヒナを連れ立ってくれることを願うばかりです。


5月30日は、PICK-UPの誕生日。1982年創業、今日で36年を数えることが出来ました。これも皆さま、ご贔屓くださるお客様のおかげです。ありがとうございます。藤本さんの描くもう一枚のカード。そこには、女の子にとまるシジュウカラと、シャクナゲの髪飾りがあしらわれています。それは、どちらも市の鳥、市の花です。シジュウカラのヒナたちが飛び交う街で、皆さまのご来店をお待ちしております。

saKae